スピリチュアル世界からの卒業
私がスピリチュアル世界から離れようと思ったわけ
どうも。もっちです。
以前にもブログで書きましたが、私は一時期スピリチュアル世界に浸かっていました。
そのきっかけは、27才頃に精神的にやられてしまったからです。
藁にも縋る思いで救いを求めた私は、とある本と『カードリーディング』に出会います。
それまで占いも全然信じていなかった私ですが、この時初めて、スピリチュアル世界に触れ、入り込んでいったのでした。
※長く、読みにくい文章になっているかと思います。私の体験したことをつらつらと書き留めました。
今回はこんなお話。
スピリチュアル系の本
救いを求めて本屋に行った私。
どうして生まれてきたのか。なぜ生きているのか。
その辺を考えていると自然と『精神世界』『スピリチュアル』の分類に行きつきました。
その時手に取ったのは、飯田史彦先生の『生きがいの創造』。
きちんとした学者さんが、自己の体験も踏まえて、魂について書いた本でした。
疑い深く占いを信じていない私でも、この方の本はすんなり沁み込んでいきました。
そしてその後、何冊もスピリチュアル系の本を読んでいくことになります。
とはいえ物凄い量の本があるので、疑い深い私はやはり信用できそうな著者の本を読んでいたのでした。
(学者さんや医者の方が書いているものなど)
生きがいの創造 スピリチュアルな科学研究から読み解く人生のしくみ (PHP文庫) [ 飯田史彦 ]
カードリーディングの世界
本と出会ったのと同時期、私の様子がおかしいと気づいた同僚であるおばさまの勧めにより『カードリーディング』を受けました。
これはタロットカードやオラクルカードを使い、自分でカードを選ぶことによって【内なる自分】や【より高次元な存在】的なものに問いかける、というようなものでした。
よく分からなかったけど、問いかけられるテーマ毎に自分が選んだカードが答えを出すわけです。自分が選んでいるから信じでもいいかな、と思いました。
そしてそのカードの持つ意味や受けた印象から、何を言われているのかを読み解いてもらいました。
そこで自分が生まれてきた理由、過去、現在の状態について、そして生きることで何をすべきなのか、などを問いかけて結果、だいぶすっきりできました。
その後、見てくれたおばさまを先生とし、カードリーディングの勉強を始めるのでした。
カードリーディングの勉強でやったこと
カードリーディングの先生にあたる人は、普通のおばさま、というかおばちゃんでした。
特別感は全くありません。
でも昔から何かを感じたり見たりしてきたらしく、その方もあるきっかけでカードと出会い、師を見つけて主にタロットの勉強をしてきたそう。
その後、東海地方をメインに活動し教室や生徒さんを多くかかえる女性に師事していたそうです。(日本海側まで教えに来てるらしい)
そこではタロット以外にもオラクルカードやスピリチュアルなこと全般で学んでいた様子。
その先生(以後、大先生と表します)から「そろそろあなたも人に教えなさい」と言われていたそうな。
そして私を含め何名かを生徒とし、マンツーマンのお勉強が始まりました。
習ったことはこちら。
- タロットカードやオラクルカードの意味
- カードからのメッセージを受け取ること
- カードリーディングのやり方(主にタロットカード占いのスプレッド=カードの配置方法)
- スピリチュアルなことへの感性を高める
たぶん謎が多いですよね。
私も書いてて「これ、よくわかんないよな・・・」と思いました。
1.タロットカードやオラクルカードの意味
カードにはそもそも持っている意味があり、それはカードを購入した時についてくる解説書を読むことになります。解説書、分かりにくいからより細かく確認する感じでした。
2.カードからのメッセージを受け取ること
元々のカードの持つ意味にプラスして、1枚1枚のカードを見ながらそこに絵柄以外の何かが見えないか(見えるはずだ)とか、解説書の意味ではなくどんな印象やイメージを自分自身が受け取ったか、ということを出していきました。
たぶんこれって、感性を高めているんですよね?たぶん。
「ここに女性の顔がある」とか「この(絵柄の)人、笑ってるけど苦しそう」とか、先生は色々感じとっている様子。
そして私は「・・・色の加減でそう見えないこともないけどただの影では?」とか思ってしまうタイプ。
そしてそこで感じ取る印象やイメージが、カードを選んだ人の悩みや質問への答えに関わってくるという考えでした。
3.カードリーディングのやり方
オラクルカードを使う場合でも、タロット占いのスプレッドでやっていました。
ちなみにスプレッドとは、カードの展開方法です。何パターンもあります。
スプレッド参考にどうぞ。
鏡リュウジPresentsソウルフルタロット - SPREAD スプレッド解説
4.スピリチュアルなことへの感性を高める
たぶんこれが一番大きなことだった気がする。
積極的に神社に参拝に行く、スピリチュアル系の本を読む、パワーストーンの力を借りる、自分の心と向き合う、などなど。
恐らく心の中に溜まった汚れたもの(日常生活での嫌な感情とか、昔のトラウマからの傷などなど)をできるだけなくし、心がフラットで綺麗な状態を保つことが必要ってことだと思います。
それができれば、見えない何かからのメッセージに気づきやすくなったり(直感力が高まる)、自分を愛し人を愛すことにも繋がる、とかだったかな。かなりうろ覚えですみません。
カードリーディングの勉強は辞めました
この勉強会、最終的にはカードリーディングの勉強よりはスピリチュアル的なものになりました。
先ほどの 4.スピリチュアルなことへの感性を高める がメインになったんですね。
それ自体は別に問題なかったんです。
ただ、なんかね、先生の言っていることがあまり飲み込めなくなって・・・
そうこうしているうちに私はあまり勉強会に行かなくなりました。
その理由としては・・・
- ひどい状況の人を助けようとしなかった
- 結局何の解決にもならなかった
- 先生の言ってることが受け入れられなくなった
- 瞑想会に連れて行かれて完全に引いた
- なんか内輪でドロドロしてた
・ひどい状況の人を助けようとしなかった
これはかなり初期の頃。
勉強を始めて数ヶ月で、お知り合いの方を紹介してもらい、パワーストーンブレスレットを作ってもらいました。(本職の人ではなく、先生と一緒に学んでいる人。正直出来はイマイチで値段も妙に高かった・・・)
その後、先生から「あの人は今、かなり悪い状態。近づかない方がいい」と言われました。
これね、未熟な私が悪い状態の人に近づき引っ張られるのを心配して、なら何の問題もないんですよ?
でも先生は「私たち(先生と同レベルで学んでいる人たち)もみんな、あの人に近づかないようにしてる。大先生(先生の師)からも近づくなと言われている」と言い出した。
あれれれれれれーーー???
スピリチュアルの勉強をしてるのって、しかも先生のレベルって、困ってる人を助けるものなんじゃないの?勉強会でもそんな話してた気がするけど?
寄り添って、浮上する助けをしなくていいの?
避けて放っておくの?
これが最初に受けた疑問でした。
・結局何の解決にもならなかった
カードの結果はだいたいがハッキリしないものでした。
「今の状況の改善にはあなたのこの問題を解決しましょう、そうすれば良い結果になります」とか。
「ここがなくなれれば〇〇までにこうなるでしょう」とか。
その問題とか、なくなればいいものが、どうしようもないから悩んでるんですよね。。。
そこがそう簡単に解決しないんだから、良い結果はいつまでたってもやってこないわけです。
占いならね、占い師の人がズバっと言ってくれるのかもしれない。
でも私がやっていたカードでは、あくまでヒントが与えられる、といった感じ。
スピード解決を願う人には不向きです。
私は悶々と悩んでいる状態が続くのが耐えられれなかった。
・先生の言ってることが受け入れられなくなった
先生は色々感じたり見える方だったので、「〇月頃にはそれは解決してるよ」とか、「もっちさんはこの仕事をやった方がいいよ。やってるのが見えるよ」とか、「春頃にはこうなってるよ」とか。
色々言われたけど何一つ実現しない。
これ、かなり気軽に言ってくる。
見えた、というお話ですが何を見たんだよ、って思いました。
こっちはね、切羽詰まってるの。悩んでるの。
適当なことを何度も言わないでほしいと思いました。
(ちなみに東京に来てから、大先生にもカード見てもらう機会があった際、同じように「来年の夏にはこうなっている」と言われたこと、2年経っても全く実現していません)
あとつらい状況を変えるのに、まずは自分が変われば相手も変わるからとか言われたけど。
自分を変えるのは難しいし、一部において私はそれをやったつもりだったけど結果は何も変わらなかったわけで。
それは私が変われてないんだ、と言われればもう反論もできない。
結局私は自分の環境を大きく変えることで自力で解決しました。
先生はそれを「逃げ」と表現し、「逃げたら同じ課題がまたやってくる」と言ったけど、同じ課題は10年以上経ってもやってきてない。
自力で「逃げ」たことにより問題は解決し、私は楽になったわけです。
・瞑想会に連れて行かれて完全に引いた
あまり勉強会に行かなくなった頃、誘われて瞑想会に参加しました。
そこは私の先生の師である女性(大先生)が開くもので、20人弱の人たちが集まっていました。
同じ先生に習っていた知り合いも何人かいました。
そこでは大先生の指示のもと、目を閉じて瞑想しました。
その後、何が見えたかなどを指名された人が言ったりするんですが・・・
ある人の答えに対して大先生が「あなたには悪いものがついている。追い出さないといけない」とか言って、背中をバンバン叩き出したのです。
叩かれている人は泣きながら感謝していて。
さらにまた叩かれて、叩かれた人は「ありがとうございます」を連呼して。
周りの人も輝く瞳で肯定的な空気・・・・・そしてドン引く私。
「これって変な宗教と何が違うの?」というのが感想でした。
※宗教全般が悪い、という意味ではないです。
これ以外でも、お話の最中には色々私には見えないものや感じ取れないものについて、当然のように皆さんお話しし、同調し、もう理解不能でした。
一緒に参加してた知り合いは何も見えないし何も感じないらしいけど、それでも全部素直に受け入れてる。
なのに私にはそれができなかった。
もう無理だな、と感じました。
・なんか内輪でドロドロしてた
ほぼ勉強会に行かなくなった頃、大先生の指導を受けている複数名で、団体(らしきもの)を立ち上げました。
大先生は東海を中心に全国的に展開しており、その地方支部の1つになるらしいです。
彼女たちは皆で場所を借りて活動の場としました。
そこには私がスピリチュアルの勉強をする前からの知人2名もいたのですが・・・
まぁ内部はドロドロのようでした。
まず共同で借りた一軒家の契約者の決め方から(支払責任が発生するのに適当な決め方、かつ集金のルールもしっかりしてなさそうでした)、諸々の責任の所在のあやふやさ、さらには権力争い的なもの、日々のグループラインでの説教というかいじめ(としか私には思えなかった)など。
でも彼女たち曰く、ここで悩むことも勉強なのだそうです。
なるほど。でもそのストレスで心はグチャグチャに見えたけど、大丈夫なの?
ちょっと心配でした。
ともかく、いいものとは思えなかった。
最終的に悩んでいる人を救いたい、と言ってるはずの人たちが、身近な人たちと争っているのを見て、やはりここは違うなと感じたのです。
こういった理由で私はスピリチュアルを学ぶことを辞めました。
もちろん、スピリチュアルの勉強方法は色々あると思うので、ここに書いたものはただの私個人の経験談でしかありません。
スピリチュアルなことって、人に教えてもらわなくてもいい
先生に師事しての勉強はやめましたが、スピリチュアルの世界そのものを否定しているつもりはありません。
今までに理解不能な不思議な体験を何度か経験したことがあるし、それは明らかに私のはかり知ることのできない何かが、世の中にはあるのだと思わせてくれました。
それに、スピリチュアルの世界を知ることは、私にはいい方向に働いてくれました。
主に考え方の変化で。
物事をどう受け取るかの姿勢を変えるだけで、世界の様子は大きく変わっていきました。そしてつらさは減っていきました。
スピリチュアルなことを勉強したことに後悔はありません。
あそこでスピリチュアルに出会い、触れ、気づくことはたぶん私に必要なことだった。
でももう私にとってそれが必要な期間は終了した、ってことなんでしょうね。
世の中にはとても素敵なスピリチュアル関連の本がたくさんあるし、ブログやツイッターで発信してる方の考えもとても助けになると思います。
人について教えを乞うことがいい結果になることもあるけど、そんなことしなくっても全然問題ありません。
もし色々迷っている人がいたら、この体験談が少しでも参考になればいいなと思います。
今回はここまで。